友人に本を借りていた。「インプロヴィゼーション―即興演奏の彼方へ―」(デレク・ベイリー著)というやつで、ちょっと難しくて読んでなかったのを、返す前にぱらぱらめくってたらけっこう興味深いところがあった。
家でやるインプロヴィゼーションと、聴衆の前でのインプロヴィゼーションについてのインタビューより。
●スティーブ・ハウ(プログレ・ロックバンド「イエス」のギタリスト)
「聴衆がいれば、よくやれねばいけないという要請があるわけだけれど、うちでやるときはそういう要請もないし、楽な気持ちになれるから、自分の最高の音楽にまでいきつけると思うな。……電話がかかってこなければの話だけど。」
●ロニー・スコット(イギリス・モダンジャズの第一人者)
「人とコミュニケートするものでなかったら、演奏にたいした意味はないよ。(略)…聴衆がいなければなんの意味もないってことさ。」
●ヴィラム・ジャサニ(インド音楽家)
「…もっとも創造的な力がわいてくるのは、じっさい練習しているときなのです。(略)…ミュージシャンというものは、聴衆の前では自分の最上の演奏を押し進めようと努めますが、それが束縛とも感じられるのです。」
●パコ・ペーニョ(フラメンコ・ギター奏者)
「聴衆の前で演奏することは、いつだってあるていど妥協なのです。」
対照的だなー。
そしてこのことって単純な問題でなくて、なにやらいろんなものを含んでるように感じます。
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